牛舎にいる牛をミルキングパーラーへと追い込んだら、一頭一頭をよく見て、乳房の張り具合やツヤなどから病気の有無をチェックします。問題なければ、乳房に消毒液をつけ、カラ拭きしてミルカーを取り付けます。あとは自動で搾乳が始まり自動で終了。最後にふたたび消毒したら終わりです。搾乳が済んだ牛たちは、自分でトコトコと歩いて牛舎に戻っていきます。そうなるように計算して、牛舎とパーラーをセッティングしています。
さて算数の問題です。吉浦牧場の本場の1日の生産量は約20トン。タンクローリーで運べる一回の量は14トンです。さて、あまる乳の量は? そう、毎日5~6トンの乳が余るんです。で、それをどうするかというと別のタンクに貯蔵し、全部で14トンになる日を計算して事前に2台のタンクローリーを手配するのです。絞った生乳は、グリコ乳業さんが運んでいってくれます。